プロバンス・ムラージュといえば、高校生時代にフランス語の意味もわからずに、とにかくタメオと並んで入手すべき43メーカーの巨頭でした。

しかし、今では。。。まだ有るみたいですけどね。過去のキットの再販は望むべくもないのは寂しい限りです。

さてアルファロメオ社ジュリエッタシリーズのフロアパンに軽量で空力の良いザガートボディーを載せたこのSZ。お尻が非常に特徴的です。

ラリーなどロングディスタンスイベントでも活躍したようで、レーシングカーにもかかわらず、ボディ以外は普通のアルファなので現存しているクルマのほとんどが、今も元気に走っているのではないでしょうか。

アルファ+ザガートの一連のSZ,TZシリーズでは一番入手とメンテナスがしやすそう、欲しい。<買えないけど。。

プロバンスは60年頃のアルファ・ロメオを精力的にキット化していて、プラモデルには無い車種選択と相俟って模型店の43キット棚ではアイドルだったと思います。

さて、今の目で見るとプロバンスのキットはダイヤの原石、石ころで終わらせるか、宝石になるまで磨くかは、制作者の手に委ねられます。

古いレジンキット制作時にキーとなるのが窓枠の処理。最近では良質のメッキ調塗料やベアメタルシートなど、素材面での進歩も助けとなります。今回は0.1mmのアルミ板を細切りにした後、ウィンドウ外周のカーブにあわせて曲げることにより再現しました。

ドアボタンとワイパー基部はコジマのドアノブから、ヘッドライトはゼツモ製、ホイールはトロンのメタル部品をそれぞれ利用しています。

ボディはフェンダーとボンネットの境目となる逆エッジをしっかりとライン出しした以外はストレートです。

フェンダーにある青いマークはコンレロチームのマークです。

コンレロといえば一般にはアルファのエンジンチューナーとして名高いですが、単なるチューナーでは無く、レース活動を行いながらのノウハウだったようです。

この角度から見るのが一番好きです。というか実は他のアングルでは美人に寫りませんでした。誰もが認める美人キットでは無いようです。

おしりも丸くて素敵。

実車に似てるか似て無いかは、あまり気にしないで短期間で完成させることだけを目標に作りました。

このキット入手時は絶版でメーカーも消滅していましたので、ヤフオクで捨て値で拾いました。

やはりお店で売っている状態を見たい逸品です。