どうも、ご無沙汰しちゃって申し訳ないです。

今更ですが、被災された方々に、お見舞い申し上げます。

被災地以外でも、今後、様々なストレスが発生するかとは思いますが、義をもって行動して行きたいものです。

さて、本題

忙しかった2月を乗り切り、やっとカメラなぞ出して愛でる時間が出来たので、引き出しよりライカを出して、空シャッターを切ったところ「あれ?スローシャッターが死んでいる」ことに気づいたのです。(1/1000-1/60が通常シャッター、1/30-1がスローシャッターと別の機械で動いてます)

正月以来ほとんどフィルムを通していない機械でも完調でないとなると、なんとも不安です。同時期に世界中古カメラ市なぞが銀座の松屋にて開催ともなれば、勢い新兵器購入となるのは自然の流れなのです。

ライカ歴10年目にして初めての中古カメラ市、今更不便なフィルムカメラなぞ買う人がいるのか? そこはサスガに天下御免のライカ様、一頃より相場は半値に近いですが、それでもデジタル一眼レフが買えるような値付けがそこかしこに、ついでに閑古鳥もそこかしこに、やはりデジタル化の波にはライカも勝てないといったところでしょうか。

ライカといえばパナソニックのレンズブランドに成り下がっている昨今、なぜにオヤジがライカにはまるのか? 様々な言い訳は他の方に任せるとして、ありていに言えば、おとなの「おしゃぶり」です。モデルガンよりは写真機という機能から大人しいようですが、実際は写真を撮るよりは眺めて、撫でて、巻き上げて、シャッターを切るだけの手慰みものです。男は何歳になっても物依存でアホですなぁ。

しかし物依存だからこそ他の場面では強くいられるのかもしれません。この2週間ほど、巻き上げ、シャッターの感触にずいぶん癒されました。手の平に伝わる重さ、ガラスと金属の塊は心安らぎます。

M2の代わりに買ったM4 

スローシャッター不調のM2と買ってきたM4を比べてみると、ファインダーやシャッターの感触ではM2の圧勝、ここはM4なんぞに浮気をせずにM2を修理すべしと、工具をネットで注文しました。(@河童さんにはその節はお世話になりました。)ジャパンホビーツールはカメラ修理用品の宝庫でした。

M2をばらして行くと、その中身たるやかなり無茶苦茶な状態でした。ファインダーブロックの上にセロテープが。。。おそらくマジックで黒く塗ったと思われる下のテープは紫色に変色しておりました。この修理をしてから20年くらいは経過してるんじゃないかと思われます。さすが激安の現状渡し品。しかしこんな状態でも巻き上げとシャッターブレーキが完調なのは驚くべきことです。

問題のスローシャッターはギアの掃除とグリースアップでなんとか復調しまして、ついでにファインダーのマスクも外して掃除しました。

ここまでは機械大好き、カメラマニアの章です。

こっからは写真大好きの写真マニアの章です。

正直ライカじゃなくてもいい写真は撮れます。

スナップ写真を撮りまくっていた当時の最高傑作となるはずだった一枚。なぜ「なるはず」だったか?

この写真は下のKONICAで撮ったもの。

ピント合わせ機構は、レンズに一人、二人、三人と風景用の無限遠マークだけ。勘で合わせて撮るのです。非常に頼りない、しかしこのシンプルさが、ファインダーを覗いてシャッターを押すだけの今のカメラと違い、撮る前に対象を吟味する時間を持たせるのです。私はこのカメラと上の写真から学んだことは多いです。

自分の写真は「説明不要な絵で、瞬間を捕獲する」を目標としており、好事家が云々する機材のボケだのシャープさだのはとくに必要でも無いのです。しかし、1万以下のカメラで十分撮れることに気づいた一方で、このレンズが「もっと」良いレンズであれば、「もっと」傑作だったかもしれないという点が非常に気になったのです。

カメラマニアの自分は触っていて楽しいカメラならなんでも良いのですが、写真マニアの自分としては、今は買えるだけ最高の機材を用意して撮影に臨みたいという、とんでもない浪費型の両輪となっているのでした。機材の価格差30倍の結果が得られるのかと言えば、さにあらず。

結局アフォなんですな。アフォ万歳。

1件のコメント

  1. お世話になります。

    写真は面白く、難しく、思い通りにならないところがいいですね。
    (たまにまぐれでいいのが撮れたりします)

    そしてデジタルでは表現が難しい軒下などの影はフイルムならではの表現ができるところが好きです。
    私もいろいろなカメラを使いましたがライカは手にした事はありません。
    しかし機械式カメラは重み、シャッター感触、音・・,大人の癒しアイテムで有る事は間違いありません。

    最近はフイルムカメラに縁遠くなってしまい手持ちの35mmすら使う機会がなくなりましたがアナログはいいですね。
    被写界深度も人物・山などのマークに合わせるだけの手軽さのカメラですが用途さえ合えばそれなりの写真になって記録を残してくれます。

    今回の震災でも映像では無く写真という一瞬を抜き取った写真から伝わるものは大きく写真がもつ映像とは違う意味を大きく感じています。

    ただこれだけデジタル市場が多くなるとフイルムを処理する現像所も統合されリバーサルに関しては集約現像所送りが当り前です。
    フイルムカメラの難点は現像が必要な事そしてプリントが不可欠になります.
    今の処理量では現像液の性能維持が困難な為、処理量集約している状況です。

    だから地方の小さなカメラ屋さんではフイルムの同時プリントなど対応できないので廃業せざる終えない現実があります。
    6×(220)のフイルムカメラなどはいまやマニアの収集品ではないでしょうか。
    やはりパソコンで簡単に見れるデジタルは庶民やスピードを優先される報道でも一番ニーズにあっている事は間違いありませが
    どんなカメラでも自分が持っている事で楽しみ・癒し・満足感、と心を豊かにしてくれます。
    それはアフォではなく人間の楽しみだと思います。

    Ws43
  2. >Ws43さん
    どうもご無沙汰しております。
    あたたかいコメントありがとうございます。
    商業写真や一般の方の記念、記録写真はデジタルへ移行してしまいましたが、フィルムの自家現像とスキャナーで細々とやっていければいいと思っております。
    フイルムの発売が終了しないことを祈ります。

    デモドリ
  3. Ws43さんへのコメントを書きながら、なんだか銀塩写真と43は似たような境遇だなぁとちょっと思ったりなんかしました。

    デモドリ
  4. 確かにM3からM6を手にした時に「ん〜軽い」悪い方の軽いを感じましたね。
    おきらくライカとしてM4-Pを考えていたのですが、M4で「ん〜」ならM4-Pはもっと「ん〜」ですね!
    M4と違ってPの方が値段こなれてるからおきらくライカとして使うのがよいのでしょうね。
    銀塩カメラは買うの止めようと思っていたのが、また、悪い虫が!!!!!

  5. >こいでさん
    まいど変な虫を呼び起こしてすいません。
    巻き上げ心地や、重さなどは写真に写らないので、無視すればいいのですが、アチシは写真を撮ることが主目的でないようなので、困ったモンですねぇ。
    11x万番台の初期M4で、ほどよく整備されていればM2に近いのかもしれません。と、また悪い虫が騒いでます。ほほほ

    demobird

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