国鉄型汽車旅

梅雨の晴れ間となった月曜日(６月29日)、Ninjaで東北道を青森まで往復しSAでご飯食べるために休暇などと妄想してみたものの、ただ高速を長距離走る意欲が湧かなかった。

ならば、小耳に挟んだ残り少ないキハ40系を撮りに行くという格好の日和ではないか？３月で引退した只見線のキハ40、引退したのは会津若松ー越後川口間で、小出ー只見間は６月末まで新津のキハ40系の運用が残っているはず。これは今日という日に思い立ったのも絶妙なタイミング、小出までNinjaで移動し小出ー只見間を走るキハ40に最後の別れをするのも一興ではないかと意向を変えた。3往復しか無い只見線小出口、朝関東を出発して間に合うのは小出発13:11で只見着が14:28、戻りは只見発15:40となり撮影可能な明るさでちょうど良い。

こまごまと家事を済ませているうちにNinjaで関越道を北上するのにはギリギリの時間になってしまった。いや待てよ、新幹線の座席でビールを飲みながら只見線に思いを募らせる事こそ、キハの見送りには尊い行いなのではないか？全行程を乗り鉄という方針に変更し残りの家事を済ませる。

娘に在宅時の指示を出し、会社には休暇の連絡を入れ、家を出たのは10:06、10:11の埼京線に乗れなければ13:11小出発の2番列車に間に合わない、自ちなみに自宅から駅まで徒歩10分、マスクを顎におろしひたすらに駅まで走る。駅が見えたそのとき下り埼京線がホームから出発していった。あぁ無情。

しかし、乗り遅れではなかった、なんと埼京線が山手線内の遅延の影響を受け１５分遅れていた、10:07発の列車もまだきていない。大宮駅10:42発の新幹線への乗り換え猶予時間は13分、最短で7,8分あれば新幹線特急券を買ってまだなんとかなる。早く来い！遅延埼京線。

遅延回復運転もあるので少しでも地元駅ー大宮間の所要時間が短くなることにかけて10:15に埼京線に乗った。通常であれば所要時間は18分。10:33分には大宮駅に到着できる見込みだ。万が一間に合わなければ、折り返して会社へ行こう。。。

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遅延回復はなかったが、１０分前には大宮駅のホームに滑り込んだ。地下ホームから2階みどりの窓口まで早足で駆け上がり「とき315号、浦佐まで、指定席、窓側、行き先は只見」と伝え窓口氏から切符を受け取る。

窓口氏は指導教官のようで後ろにはOJTの新人さんが立っていたが、出発まで１０分を切っているので、チラチラと壁の時計を見る。窓口氏がマルス（違）に入力を開始したということは発券が間に合うのだろう。間に合わない時は、「車内で清算して」と改札証明書くれるものだ。

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ビールを買う余裕もあり、1時間ほどE7系の真新しシートに身を委ねる。

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浦佐では上越線への接続が良くなく1時間ほど待たされる。

すこし街並みでも眺めるかと柄にもなく散歩などして暇を潰す。なかなか良い街並みであった。

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目的の只見線に乗る前に、消耗してしまうのもバカなので、駅待合室へ戻り畳の上でぼーっとする。

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そして上越線長岡行きに乗り、2つ先の小出へ向かう。

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小出駅1番線到着、跨線橋を渡り4番線へ１５分の接続である。

翌6月30日にはキハ120に置きかわると思っていたので、平日なれど同業者が多数いるかもしれないというのは杞憂であった。

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紫モケットの車両はほとんど人が座っていない。

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当然のように青いモケットの車両へ移動し腰を落ち着けた。鉄は総勢20名程度であろうか、空いているボックス席もいくつかあった。

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向かい合わせの席に靴を脱いだ足を置き、引き上げ式の窓を開け、DMF15の唸る音を聞きながら快晴の車窓を眺める。

なんと贅沢な時間か、一生只見に到着しなければ良いのに。撮るか乗るか？乗る方を選択したのは正解であった。

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1時間ほどで只見へ到着。

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この先の線路は豪雨で橋が落ちたままである。錆びた線路が物悲しい。

復旧した暁にはキハ40は走っていないのだなぁ。

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最高オブ最高の天気

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1時間ほど只見で時間を潰し、小出へ帰ってきた。

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あとで調べると2020年7月11日がキハ40系運転の最終日とのこと。おかげで空いていて只見線らしさを味わうことができた。

さらば只見線国鉄型気動車

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