毎年涼しくなると只見線を走るSLが運行されるのか気になりだし、運転が発表されれば、その前週火曜、水曜、木曜の試運転日には仮押さえの休暇予定を入れる。特に今年は火曜、水曜の晩に会津若松のホテルを予約する念の入れようである。ホテルは楽天からクソのようにメールが来るのでキャンセルしてしまったが…

この鉄撮影趣味(無駄遣い)を始めて5年経った、毎年欠かさずに訪れているのは只見線のSLくらいのものである。なんで只見線か?往復600kmをも苦とさせないモノがそこにある(SL、旧客車、森、橋、川がある)から…いや正確には架線が無いという好条件が揃うのはここだけなのだ。

しかし、今年は諸般の事情により晴れる確率の高い日(10/29)に撮影へ行くことは叶わなかった。

本日(10/30)だけのチャンスだが天気予報によれば降水確率60%以上、ほぼ一日中傘マークが並ぶ。昨晩はバッテリーの充電は仕掛けたが、目覚ましは掛けなかった。仮休暇予定は仮で終わる。正直観念した。

朝起きて空を見ると青空だった、だが埼玉と会津では天気は全然違う。急いで会津若松の天気を確認すると太陽マークが並んでいる。<錯覚か?慌てて機材をバッグへ詰め込み、一路会津へ向かった。通勤渋滞も懸念されたが丁度良い巡航速度で2時間半ほどで現地へ着いた。

東北道から磐越道へ入った直後まで輝いていた青空は、すっかり靄がかかったような曇天となってしまった。最近は新鶴PAの簡易ETC出口周辺で最初の一発を撮ることが多いが、カーナビの借り目標にしていた新鶴PAでは出ずに、わずかに西よりを北上する汽笛の音を確認しながら一服点けた。起きた時間も時間だし、こんな天気じゃ慌てても良いこと無いだろう。ああ、今年も来た。そしてSLが走っている。ほぼこれだけで満足なのだが、撮らずに帰ったら趣味を通り越してバカになってしまう。

前回下見した限りは只見川の水量は少なく、紅葉も残念、天候も不順。何処で撮るか?森を抜ける郷戸ー滝谷のS字が思い当たったので今回は欲張らずに1点賭けとする。

到着したのは30分以上前であるが、森の中の撮影ポイントは三脚の林が出来ていた。なんとか三脚を立てる場所を確保させていただき、列車が来るのを待つこと10分。

サブ機のサンニッパ+KissX7手持ち、KissX7のAFセンサーはピントを外すので非常に撮り辛かった。

メイン機は横アングル。定番だけに大外しは無いが、天候を見方に付けられず凡庸な絵となった。

凡庸ながらも今まで撮ったこと無いのでこれはこれでOK

会津川口からの返しも撮るつもりだったが、磐越西線へC57試運転でもやってないかと覗きにいったところが雨が酷く。そのまま、この2枚だけで撤収となった。

掛かった費用は1枚6000円くらい。移動距離は600kmで、時間は往復と2枚分のセッティングで7時間くらい。バカ。笑

1件のコメント

  1. 架線無しで、客車の雰囲気もすばらしいですね!
    写真だけ見ていると現代の写真には見えません。
    素晴らしいです!

    tatsuro
  2. >tatsuroさん
    ありがとうございます。
    いつも正面から撮ってしまうので、客車ちゃんと写るように意識してみました。

    デモドリ

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